maremonではHAL名古屋CG学科の3人をリモートでインターンとして迎え、フォトリアルなキャラクターを作ってみよう!という目標の元 1ヶ月挑戦してもらいました。
1ヶ月(実質18日くらい)という短い期間の中、ZBrushを使ったベースメッシュからの造形、TEXTURING.XYZ, Wrap, Photoshopや Substance Painterを使ったテクスチャ制作、XGen、V-Rayなど複雑な工程がたくさんあるにも関わらず、とっても頑張ってくれた皆さんに拍手です🎉
以下 1~3週目の終わりに書いてもらった感想をご紹介します。
インターンシップ最初の一週間で男性から女性になったお話。
3日目で女性への一歩を踏み出す
今回のインターンシップでは、フォトリアルなモデルを作るという内容で、ローモデル素材をもとに自分が決めた完成像(エマ・ワトソン)に向けて造形をしていく作業から始まりました。
一番最初にフィードバックをもらうために提出したモデルは、まだ女性でしたがエマ・ワトソンかと言われると全く似ていませんでした。この作業を始める前にスケジュールを立ててスタートさせたんですが、この一日目を終えて全く進んだ感じがしなかったのでもっと考える必要があったと思います。

次に2日目では徐々に男性になっていきました。リファレンスを見ながら形を整えてはいたと思ったんですが、いざ客観的に見てみると「あれ、男っぽい?」という感じでエマワトソンぽい男性のようなモデルが出来ています。

3日目がローモデリング作業の分岐点でした。フィードバックを受けて出てきた課題を一つずつ直していくと、どんどん女性になっていきました。また、エマワトソンにもグッと近づいたと思います。1日7時間、3日目で14時間以上作業してやっと前に進んだ感じがしてうれしかったです。やっぱりプロが見ているところは違うな~と尊敬した一日でした。

エマ・ワトソンへの道
大まかな形は出来たので、あとは少しづつエマ・ワトソンに近づけていくために細かな調整をしていきます。鼻の角度、頬のハイライトの入り方、唇のふくらみなどなど、頂点を一つずつ動かしていく作業でした。
「そんなとこまでー」と思うところもありましたが、指摘されたことを一つ一つ直していくとやっぱり形が整っていきます。そんな時、改めて自分のモデルを客観的に見てみるとエマ・ワトソンだなと思う角度があります。そんなところを見て最初のモデルからの成長を感じる瞬間が一番楽しかったですwww
2週目 知識ほぼゼロから始まるテクスチャ制作
プロローグ
まず最初に始めたのは、先週作ったモデルを様々なHDRIでライティングして形が正確かどうか確かめる作業でした。
ZBrushの時では気づかなかった影の流れやハイライトの入り方などリファレンスを見ながら形を整えていきます。このような作業は先週死ぬほどやったのであまり苦労などは感じませんでした。
ここでのテクスチャなしのレンダリング結果がこの先での出来栄えに関わってくるので丁寧に作業しました。だいぶいい感じになってきてすごく楽しかったです。
しかし、この時の私はここから先何が待ち受けているのか知りませんでした。

テクスチャ制作の始まり
テクスチャ制作はカラーマップを作ることから始まりました。TEXTURINGというサイトでテクスチャを購入していただき、それをもとに作業を進めていきます。
最初にPhotoshopで顔のカラーテクスチャの髪の毛やまつ毛などを消していきました。ここまでは、同じようなことを何度かやってきたことがあるのでスムーズに進めることができました。
順調に進めてこれたが、問題はここからでした。現れたのはwrapというソフトです。名前も知らなかったので知識ゼロからのスタートになりました。事前の説明で新しい工程、新しい名前など情報がうまく整理できずここから先の作業のイメージが全く掴めませんでした。なので自分から質問をしてこの先の作業の流れを具体的に掴めたので良いイメージをもって作業を行えました。wrapでの作業もそのあとのzbrushの作業も新しいことばかりで自分の知識の幅が広がりすごく学びのある工程でした。

そのあとはSubstance Painterで投影の機能を使いながらモデル全体に肌を塗っていきました。ここまで終わって、実際にVrayでレンダリングしてみるとうまく出来ていてすごく達成感がありました。新しく使うソフトでうまく作業できず少しイライラしていましたが、作業が進んだことを実感するとやっぱりやってきてよかったと改めて思います。
次の作業もまだあまりよいイメージを持てていないので積極的に質問していき完成させたいです!!
最後に一言…
疲れたーーーーーーー!!!!!!
3週目 ディスプレイスメントマップの重要性
3週目の始まり
先週カラーマップが終わり、今週からディスプレイスメントマップ制作が始まりました。最初の作業はカラーマップと同じことをしていけばよかったのでスムーズに終えることができました。カラーマップをやっていた時より早くなっていたので成長を感じる結果になったので良かったです。
それからMayaでの作業になったんですが、そこからが問題でした。ノードを組んでディスプレイスメントマップを適用させていくんですが、ノードをほとんど触ってこなかったのですごく手こずりました。
ノードをつなぐ順番や設定、数値など自分が苦手な作業で今までやってきた作業の中で一番苦しかったです。それでも何とかうまく適用させてレンダリング結果を見てみるとカラーマップのときと同じ感動がありました。よりリアルに近づいていったので良かったです。これからはもっとノードを使っていきたいと思いました。


xgenの始まり
テクスチャの作業も終盤で次のxgenの説明を受けました。xgenもほとんど触ってこなかったので、ついていくだけで最初の説明は精一杯でした。2日目での説明ではだいぶ分かってきていたので、かなり理解できたと思います。
来週はいよいよ最終週です。完成させられるように頑張っていきたいと思います!