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【maremon インターン2020】1ヶ月でフォトリアルなキャラクターを作ろう!- 近藤さん編 2 -

インターン 1ヶ月を終えて書いていただいた感想です。

· インターン

maremonではHAL名古屋CG学科の3人をリモートでインターンとして迎え、フォトリアルなキャラクターを作ってみよう!という目標の元 1ヶ月挑戦してもらいました。

1ヶ月(実質18日くらい)という短い期間の中、ZBrushを使ったベースメッシュからの造形、TEXTURING.XYZ, Wrap, Photoshopや Substance Painterを使ったテクスチャ制作、XGen、V-Rayなど複雑な工程がたくさんあるにも関わらず、とっても頑張ってくれた皆さんに拍手です🎉

以下、インターン最終日に書いていただいた感想をご紹介します。

1ヶ月本気でCGやってみた

こんにちは!
maremon様にインターンシップとして1ヶ月お邪魔させていただきました、HAL名古屋CG映像学科の近藤です。

maremon様にはこの1ヶ月、インターン生として大変お世話になりました!

内容が濃く、学びの多かったインターンなだけにあっという間に最終日を迎え、今までの人生で1番短い1ヶ月だったのではないかと思います。

今回は、インターンシップ総まとめとして1ヶ月本気で制作に向き合い、取り組んだ記録をまとめていきたいと思います。

現在学生として頑張っている方、どうにか変わりたいと思っている方の参考に少しでもなれば幸いです。

1週間目

制作に取り組む中で最初にぶつかる壁は、やはり作業時間の長さではないでしょうか。
インターン中は休憩1時間を含めて8時間作業しましたが、一週間目は終わった瞬間に力尽きてベッドにダイブ……なんてことが多くありました。

さてさて作業内容の方ですが、1週間目は頂いたベースメッシュをひたすら自分の理想のキャラクターにするためのモデリング作業が続きました。

1週間目の成果はこんな感じ。左から1日目、迷走の3日目、そして1週間目の最後です。
 

2週間目

1週間でモデリングは終わらずそのまま2週目に突入しました。

リアルな人間を表現するためにパーツごとのリアリティの追及はもちろんでしたが、作業していく中で私が一番大事だなと実感したのは顔のバランスです。

私は特に、「パーツ単体はきれいなのに全体でみると何故かデフォルメされてしまう……」という状態から抜け出すことができず苦労しました。

そこで、パーツごとにマスクをかけて移動をしてみたところ、一気にリアルな顔が生成されました!そして完成したモデルがこちら!

初日のビフォーアフターの差がすごいですね……。
私の理想だったかわいらしい女性モデルに見事に変身してくれました!
この時点ですでに10/16日という事実。本気で集中すると毎日があっという間です。
 

週の半ばですがここでようやくテクスチャリングに入れました。

今回はリアルを追及していくためサイトからテクスチャを購入し、

テクスチャを購入→PSで不要な部分を塗りつぶし→wrap、Zbrushでベースメッシュに投影→SBで修正、顔以外の部分を投影

というような内容でカラー、ディスプレイスメントマップ、ラフネス等を制作していきました。

作業途中のSSはこんな感じ。

カラーマップをSubstancePainterで制作し、V-rayで仮のSSSをかけてレンダリングしてみました。(↓)

ここで2週間目が終了、カラーマップまでで終わってしまいました……。
 

3週間目

カラーの調整がなかなか終わらず、3週間目のはじめはカラーマップの続きからでした。

そしてようやくディスプレイスメントマップをモデルに適応(↓)
ディスプレイスメントマップは後々大幅に修正したのでこの段階ではあまり時間を費やさないほうが良かったです……。

さらにラフネスの制作をしたのですが、なかなか理想のラフネスにたどり着けず苦労しました。いろいろラフネスをいじった後、ディスプレイスメントマップが強すぎるせいでラフネスが上手くかかってくれていないことにようやく気付くことができました。

ここでもう3週間目がまさかの終わり。時間が足りない……。
 

4週間目

週をまたいで時間外でもひたすらテクスチャの値を調整してはレンダリングで確認。3週目のラフネスの調整を引き続き行いました。

左が初期の唇。ハイライトが小さい粒状になっています。右はディスプレイスメントマップのブルーチャンネルを減らし、グリーンチャンネルを増やしたもの。唇に縦のハイライトが入りより魅力的な唇になってくれています。

そして、これがもろもろ調整後の唇です。
粒状のハイライトも入りつつ、潤いのあるみずみずしい縦のハイライトが入ってくれました!

ラフネスと並行して、カラーマップ適応時のSSSでは赤みが強すぎるためSSSマップを作りつつSSSのかかり具合を制御していきました。
左が初期のSSS、右が修正途中のものです。

SSSマップはSSS1で作ったマスクをもとに、SSS2,SSS3で欲しい部分をPhotoshopで制作しました。
Maya上で1つのマスクを補正しての制御が難しく、結局Photoshopでチャンネルミキサー等を使いマスクを制作しました。
そして最終的なSSSがこちら。

テクスチャ作業だけでここまで大変だとは思っていなかったので学べることが多くとてもいい経験になりました。

しかし、スケジュールは大幅に遅れてしまい、Xgenまで結局進めることができませんでした。
この最終日では中途半端に毛を制作するのではなく、ライティングを極めてヘアのない状態でも完成ショットとして見せられるよう一度「完成」させることを重視して作業を進めました。

そして、完成したショットがこちら。

毛や化粧のない状態でもここまでのクオリティに持っていくことができました!

その分、最後のヘア制作まで進めなかったことが心残りですが、1番恐れていた
「ヘアもライティングも中途半端な最終ショット」
にはならなかったことが幸いです。

最後に

maremon様にこれまで助けていただき、自分の今までの作品の中では断トツで1番だと言える作品を作ることができました!

また、この1ヶ月毎日8時間以上の作業をすることで、密度の高い時間を過ごし、大幅な成長を実感できました。

集中して作業に取り組み、本気でいい作品にしようと取り組めたこのインターンシップは、自分の中の自信につなげられる素晴らしい経験になり、今後の自主制作での大きな強みになっていけると思います。

本気で取り組めば1ヶ月でここまで成長できる、この記事がそんな参考になり、モチベーションアップの役に立てられれば幸いです。

近藤さん:インターン1~3週目の感想
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